変わらぬ味を生んだ歴史
ヴェル
ciao!ダミケーレに馴染みの皆さんにも、はじめましての方にも。
ダミケーレの歴史と今を我々がお伝えしよう。
ヴェル
さて、我らがアンティーカ・ピッツエリア・ダ・ミケーレの創設者、ミケーレ・コンドゥッロは、ピッツァの生地づくりや焼き加減をベテラン師匠の下で習得した。
それがこの一族が伝説のピッツェリアの道を進む原点となったんだ。
フォル ロゴに載っているおじさんだね!
ヴェル 以来ピッツァの巨匠たちは、初代ミケーレが伝授した伝統的な製法を重んじ、ナポリピッツァの神髄である2種類のピッツァ「マリゲリータ」と「マリナーラ」に一切のアレンジを加えず、変わらぬ味を一族で守り通しているんだ
ヴェル
1930年には現在のナポリ本店があるCesare Sersale通りへ移転した。
それ以来現在まで、この地は多くの専門家やジャーナリストから"ピッツァの神殿"って呼ばれているのさ。
ポモ
1870年創業ってことは今年でちょうど150年ね。
ヴェル
そうなんだ!そのナポリ本店、今でも地元のイタリア人はもちろん、ナポリの名所として愛されている。
恵比寿店には様子を知るスタッフがいるから、彼らから是非話を聞いてみよう!
伝統的ピッツァリアはやっぱり大人気!
ポモ
それでは早速聞いてみましょ!
ダニエルさん、プーロさん、クラーラさん、よろしくお願い致します!
皆さんが本店へ行かれたのは2019年ね。
日本との違いはあったかしら?
Daniel/ダニエル
2015年よりダ・ミケーレ恵比寿に勤務、現在はダ・ミケーレ横浜の店長を担う。
歌唱力を生かしお客様の特別な日にはお祝いの歌を披露することも。
puro/プーロ
2014年よりダ・ミケーレ恵比寿店にホールスタッフとして勤務。
ドリンク選定を担当し、ダ・ミケーレならではのラインナップをお伝え中!
Clara/クラーラ
2017年よりダ・ミケーレ恵比寿店にホールスタッフとして勤務。
イタリアの空気をお届けするべく恵比寿店でお待ちしております。
ダニエル
今まで、本店の写真や、話などで聞いていたので、自分がイメージしていた光景とほぼ同じでした。日本では店内BGMをかけていますが、向こうはなかったので、そこに少し驚きました。ピッツァを作っている時の音、お客さんの話し声、スタッフの声だけで、店内はとても賑わっていました。
プーロ
僕は2016年にも本店へ行っていますが、その時の印象としては想像通りでしたね。何度行っても圧倒的な存在感、店前の人の多さには驚きます。
クラーラ
150年続けていると認知度はかなりあり、観光名所のようになっていて、人の集まりもすごかったです。
店内はワンフロアではなく、いくつかに部屋が分かれていて、奥の方の部屋は落ち着いていて静かでした。日本のように前菜がないため、お店全体のスピード感は日本より早く、ゆっくりしていくというよりはさくっと食べて帰る!という方が多かったように見えましたね。
ポモ
肝心のピッツァはどうだった?日本と何か違ったりしたかしら?
ダニエル
やはり"チーズのフレッシュさ"ですかね!
日本に来るまでに鮮度は少なからず落ちてしまいますから、現地のマルゲリータは日本と比べてとてもフレッシュでした。
フォル
やさすが現地の僕は最高だったでしょ?(笑)
マルゲリータの命だからね!
クラーラ
私はピッツァの形が様々で、1枚1枚が個性的だな、と感じました。
日本人は几帳面な性格なため、丸く仕上げる事を意識しますが、本店のピッツァの形は長方形に近い形であったり、楕円形だったりと、様々でした。
お皿が少し小さかったため、ピッツァがはみ出していて、改めてそのサイズ感にも驚きましたね!
プーロ
あと生地がふわふわしていてとても美味しかったな?。
「家族のような」ナポリ本店スタッフ
ポモ
いいピッツァイオーロが作るピッツァは美味しいのよ笑。
スタッフと交流する時間もあったのかしら?
クラーラ
スタッフみんな本当に優しく気さくな方ばかりで、たくさんのお皿を持ちながらもカメラを向けるとすぐポーズしてくれたりと、とても楽しそうでした。
ダニエル
スタッフ皆さん、とても仲が良いですね!
アットホームな雰囲気があり、接客も皆さんベテランな方が多いので寛げる。
フォル
こうして恵比寿の皆んなと話していると、スタッフの気さくさはナポリと近い気がするな!
プーロ
全員が家族。っていう雰囲気はありましたね。言葉にしなくてもお互いのことを理解している。という感じが伝わりました。
また、全員がピッツァイオーロというのもすごいですよね!
だからフロア、キッチンというくくりがないんですよ。
さっきまで食器を片付けていたスタッフが、いつの間にかピッツァを作っていたり、焼いてお客様のところへ運んで行ってそこで仲良く会話したり、と日本にはない光景ですね?。
ポモ
そうなのね!確かにそれは日本と大きな違いね。
キッチンスタッフ、ホールスタッフという役割分担がきっちり分かれているわけではないからこそ、全員でお店を動かしている、まさに家族の様に見えるのね。
現地のイタリア人にはテイクアウトがおなじみ
フォル
じゃあ、ナポリ本店で1番驚いた点はなに?
プーロ
地元の小学生くらいの子供たちが1人1枚ピッツァを食べている光景をみた時は、驚きましたね?!向こうでは、夕食をとる時間が日本より少し遅めなので、その子たちは夕方17時頃食べていたので、おやつみたいな感覚で食べていたんでしょうね!
フォル
確かにイタリアでは小さい頃からピッツァを食べているから、子供でもピッツァ1枚は普通に食べれちゃうねえ。
ダニエル
僕はやはり、お店の前の行列ですね!想像してはいましたし、写真でも見ていましたけど実際行ってみてみると感動しました!
あとは、テイクアウトの需要もかなりあって、店内を待つよりもそっちの方が早いことを知っている現地の方がたくさん。
クラーラ
確かにテイクアウトの注文はかなりありました!
店内の真ん中に列が出来ていて、それがテイクアウト待ちの列だったんです。
窯のそばには組み立ててあるボックスが何十枚も積み重ねてあリました。
あとは日本のように注文が入ったら紙に書いて順番に作る、ではなく、口頭で伝えているようで、そのシステムに驚きましたね!
ポモ
ピッツァイオーロは本当に途切れなく作り続けているわ。
ヴェル
聞くところによると約1000枚ものピッツァを作っているらしい。イタリアでは1人1枚が基本だから、1日に約1000人も来店しているということになるな。
フォル
150年経った今、ピッツァを通して様々な国、人に周知され、食べていただいていることはとても嬉しいな?!!
これからもっとたくさんの人のピッツァになりたいな?(^^)
ポモ
そうね、まだまだこれからだわ!
色々感じられたようだけど、本店を見て自店に生かしたいことはあったのかしら?
ダニエル
今よりもっとイタリア感という空気を出していきたいですね。
それにはまずもっとイタリア語を使って声を掛け合うこと。が雰囲気作りには重要かな、と思います。スタッフ個々に名前があるのもその一つですし。チップ制度がない日本にとっては、入り口にあるチップのスタイルはもっと活用していきたいと思う部分でもあります。
イタリア・ナポリの空間・雰囲気作りをこれからもっと磨いていきたいです。
取り入れたい、というよりは表現していきたい、という感じですかね。
クラーラ
私ももっとイタリア語を使って日々営業していきたいですね。ゆくゆくはスタッフもイタリア語で会話しちゃう。みたいな光景が生まれるのがベストですね。国が違えば、人も違う。その中でどうナポリのダミケーレを表現するか。"日本にいるのにイタリアにいるように感じさせる空間作り"をこれからもっと考えていきたいですね。
ポモ
なるほど。日本にいながらナポリを感じられるお店って事ね!
プーロ
僕はこれからもダミケーレの本店の空気感だったりを目指していきたいです。
まだまだ浸透されていない面などはたくさんありますので、これからの日々の積み重ねだと思っています。イタリア語での挨拶、物の名称、料理名など、もっと本店を表現するにはもっと自分たちがイタリア人になりきることが重要であると思うんです。他のお店には出せない空気、雰囲気。それがミケーレの特徴であり、異空間を作ることに繋がると思います。
ダニエル
皆さんもぜひ、ナポリに行く機会がありましたら、ダミケーレ本店に立ち寄って、ダミケーレの雰囲気を、ピッツァの味を、肌で感じて欲しいと思います。
日本には3店舗ダミケーレがあります。どの店舗も雰囲気は違いますが、ピッツァは変わらず本店の味わいです。特に世界2号店目である恵比寿店はより本店に近い内装や雰囲気になっています。もし、立ち寄られた際には壁に飾られてあるナポリの写真などにも注目してみてください。スタッフにもぜひ、お気軽にお声かけください。
イタリアの文化、"ミケーレらしさ"をお店を通して1人でも多くのお客様に伝われば良いと思い、これからも進化し続けていきたいと思っています。
ポモ
素敵!これからもっともっとたくさんの方にダミケーレの伝統あるピッツァを楽しんでほしいわ。
読んでくださってる皆さん、日本店スタッフもイタリアに劣らずみんな個性的で楽しい人ばかりだから、ぜひ話しかけてみてね??
ヴェル
ところでダミケーレでは伝統的資格が取れるのはご存知かな?
1 チーズ職人
2 トマト職人
3 ピッツァ職人
答えは次回の更新で!